地球温暖化の原因に関する各種の理論を紹介しながらそれが近未来の気温の予測に有効かを3回にわけて吟味します。今回は太陽に関連する2つの理論の紹介です。
第49話で北極海の温暖化に関係する北太西洋海流が海洋大循環の一部を形成することを紹介しました。今回改めて海洋大循環を取り上げる理由は、海洋大循環がなんと地球寒冷化にも関係しているからです。
第49話で北極海の海氷が急速に減少していることを紹介しました。では南極大陸はどうなのでしょうか。南極大陸の温暖化に関連する情報は混乱していますが、情報を整理すると、南極大陸は温暖化に対して極めて強靭な抵抗力を持っていることがわかりました。
第43話で日本の異常気象は北極海の温暖化と関係があると述べました。今回は改めて北極海の温暖化の現状とその原因を探ります。
日本の平均気温は100年間に1.19℃の割合で上昇していると言われています。この平均気温は都市化の影響の少ない15の観測地点の平均気温から計算されていますが、それでもその上昇量のほとんどが都市化による上昇量であり、正味の地球温暖化は0.2℃程度にすぎないとの報告があります。
温暖化とは平均気温の上昇ですから、温暖化を話題にする場合、平均気温の定義を理解する必要があります。実は平均気温の定義や実際の算定方法は決して単純ではありません。以下「特定の1地点の平均気温」、「日本の平均気温」、「世界の平均気温」の定義を順に見ていきます。
米国のアル・ゴア元副大統領は映画や著作『不都合な真実』で地球温暖化をキャンペーンした功績で2007年度のノーベル平和賞を受賞しました。
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